片頭痛を改善!赤穂化成「海の深層水 天海(あまみ)の水 硬度1000」を用いた マグネシウムによる片頭痛予防作用
第13回日本補完代替医療学会学術集会にて、「海の深層水 天海(あまみ)の水 硬度1000」を用いた マグネシウムによる片頭痛予防作用の研究結果が発表されました。
【研究員】
大和田 潔(秋葉原駅クリニック)
境 剛史、能美 茂(赤穂化成株式会社)
【目的】
840万人いると推定される片頭痛患者の約74%は生活に支障を感じている。
片頭痛は収縮と拡張を常に繰り返している脳血管がバランスを崩し、急激に過度な拡張をきたした結果ひきおこされる女性に多い疾患である。激しい片頭痛は、嘔吐やめまいを伴い、立っていられない程の強さになることもある。片頭痛は主に、脳血管収縮薬であるトリプタン系薬剤が治療に良く用いられている。また、片頭痛の頻度が高い場合、血管作動薬、抗てんかん薬、抗うつ薬などで予防を行い、その頻度と強度を下げる治療が加えられる。発作頻度や妊娠中など、薬剤を用いづらい場合における、代替医療としての血管安定作用を持つマグネシウムの片頭痛予防作用を調べる必要があった。
【方法】
被験者は片頭痛を持つ41人(男性5名、女性36名)とした。
マグネシウムを200mg/L含む飲料水「海の深層水 天海の水 硬度1000」(赤穂化成株式会社製造)を連日500mlを可能な限り摂取していただき、日々起きた頭痛の様子を記載する頭痛ダイアリーを付けていただくことで、頻度や強度の変化を調べた。
【結果】
連発していない、月10回ほどの片頭痛発作の方は24人で、そのうち14人に発作回数の減少や強度の減弱などが見られ特に有効であった。
また、妊婦で発作回数が減少した方もいた。
頭痛が連発している重症の片頭痛の17人の方にはあまり効果は認められなかった。
【結論】
マグネシウムを含むミネラルウォーターである「海の深層水 天海の水 硬度1000」はそれほど重症でなく、薬剤を用いづらい片頭痛を散発する方、妊婦の方の片頭痛予防作用を持つことが予想された。
女性は便秘になることも多く、同時に解消された方も多かった。
【考察】
マグネシウムを高濃度で含有するミネラルウオーター、 「海の深層水 天海の水 硬度1000」は、片頭痛に有効であった。
有効率は全患者で51%、片頭痛患者層で72%、変容性片頭痛患者層で36%であり、容性片頭痛では効果が少なかった。
薬剤を内服することが難しい妊娠、出産、授乳期間に「海の深層水 天海の水 硬度1000」を用いて頭痛が軽減した患者を複数経験した。
片頭痛患者は増加しており、また、マグネシウムのメタボリックシンドロームや喘息へ効果が報告されている。患者のさまざまな病態や患者のニーズに合わせて上手にマグネシウムを利用していくことが望まれ、今後注目されるべきものと考えられた。
【参考文献】
1. "メタボリックシンドローム"対策の必須ミネラル マグネシウム健康読本―さまざまな生活習慣病とマグネシウムの密接な関係. 横田 邦信 (著) ,現代書林 (2006/09)
2. Magnes Res. 2009 Dec;22(4):235-46. Magnesium homeostasis and aging.Barbagallo M, Belvedere M, Dominguez LJ.
3. J Mol Med. 2010 May;88(5):467-75. Epub 2010 Feb 23. Dietary magnesium, not calcium, prevents vascular calcification in a mouse model for pseudoxanthoma elasticum.
Gorgels TG, Waarsing JH, de WolfA, ten Brink JB, Loves WJ, Bergen AA.
4. J Asthma. 2010 Feb;47(1):83-92. Effect of oral magnesium supplementation on measures of airway resistance and subjective assessment of asthma control and quality of life in men and women with mild to moderate asthma: a randomized placebo controlled trial. Kazaks AG, Uriu-Adams JY, Albertson TE, Shenoy SF, Stern JS.
5. J Am Acad Nurse Pract. 2009 Dec;21(12):651-7. Oral magnesium supplementation in adults with coronary heart disease or coronary heart disease risk. Mathers TW, Beckstrand RL.