海洋深層水を使ったお米「天空の郷」を
食べてみました!

新型コロナウィルスの所為で、このところ、自宅で食事する機会が多くなって、お取り寄せも多くなっているとのことで、この機会に、海洋深層水を使ったお米「天空の郷」を取り寄せ、食べてみました!

この「天空の郷」の米の特徴は、高知県室戸の海洋深層水のにがりを散布することにより、マグネシウムの含有量が増え、甘みと旨味の豊かな米で、それが大評価を受けているのである。

「天空の郷」とは?
四国の高知県長岡郡本山町で育てたお米である。
高知県の北部で、四国の丁度、中心部になる。
人口約3.400人ほどの町、そこが、この「天空の郷」のお米の産地である。

2009年産米から販売を開始した「土佐天空の郷」は、取り組みなどが評価され様々なメディアに取り上げられた。また、全国各地で開催される品評会に出品しており、米・食味分析鑑定コンクールでは、2009年産、2010年産優秀賞、2011年産と2012年産は連続して金賞を受賞している。

さらに、2015年11月に開催された「お米日本一コンテストinしずおか」では、西日本で初めて、コシヒカリの品種以外でも初めて最高峰の最優秀賞に選ばれている。

そして、二度目の日本一 「お米日本一コンテストinしずおか」 2016年にも特別最高金賞受賞(実行委員会会長賞)を受賞!

この話題は、大きく取り上げられ日本一おいしいコメとして知名度を高めたのである。

天空の郷の生育環境

四国山系がもたらす厳しい寒暖の差

本山町の長い歴史の中で作り上げてきた棚田風景。

土佐天空の郷が育つ場所は、北は石鎚山地、南は剣山に取り囲まれた盆地で標高250メートルから850メートルに位置し、非常に高い山に囲まれているため、霧が発生しやすく昼と夜の寒暖差も大きいので米作りに最良の環境と言われている。

棚田に霧がかかると白雲の中にある里のような幻想的な光景が広がり、訪れた人からは、まさに、天空の郷のようだと語られるそうだ。

山々から湧き出す清らかな水

本山町の森林面積は約90% 。山々の木々は、たくさんの水を蓄え渓谷を作り、その清らかな水は棚田を潤しています。その水はやがて下流へと流れ、四国三郎吉野川へと続く。

恵まれた土壌の良さ

本山町で稲作が始まったのは弥生時代。
先人たちは長い年月の中、くりかえし刈草や堆肥などの有機物を使い、良質な土壌を創り上げて来、土壌は「農家の宝物」として継承されて、毎年土壌診断を行い、お米に最適な土壌を目指している。

室戸海洋深層水の散布

米の美味しさは、カリウムに対してのマグネシウム含有量がどれだけ多いかで決まるとも言われている。

日本食品標準成分表(5訂)によれば、玄米には糖質(炭水化物)73.8%、タンパク質6.8%、脂質2.7%、リン酸290mg、カリ230mg、マグネシウム110mgなどが含まれ、お米のおいしさには、これら成分の多少とバランスが関係するとのことである。

マグネシウムというコメの一成分だけで食味を論じられないし、成分なら、チッソ(タンパク、アミロース)のほうが、より食味に影響するかもしれない。

日本人の食事中のミネラル成分は、ヨーロッパと比べて、はるかにマグネシウムの割合が高いという、海外の研究者が調べたデータがあり、食事中のカルシウム・マグネシウム比(カルシウムの量÷マグネシウムの量)は、日本では約1.2、イタリアで約2.5、アメリカやオランダでは3を超えていて、マグネシウムというミネラルは、日本人には格別かかわりがあるようであるという意見もある。

雨が多くカルシウムが流亡しやすい日本の土と、カルシウム含量が多いヨーロッパの土との違いが、食生活におけるミネラル摂取のあり方に差をもたらした一つの要因になっているとみることもできるという推測もある。

雑穀やキノコ類、コンブなどにはマグネシウムが多く、またニガリを使うトウフやコンニャクにも多く含まれている。コメを含め、マグネシウムは「日本の味」に深くかかわっているようなのだ。食生活全体の中でコメのマグネシウム含量が直接健康に響くとは簡単にいえないが、健康によいかどうかの栄養問題でなく、味覚の問題である。

この塩野先生の専門書にも、おいしいお米ほどマグネシウムが多くカリが少ないことがわかってきたとあり、Mg/K比の高いおいしいお米の栽培技術、特に施肥技術を追求など記してあるが、「神秘の水」と言われる高知県室戸の海洋深層水のにがりを散布することにより、マグネシウムの含有量が増え、甘みと旨味の豊かな米を作り出している。

霜降り状のデンプン

土佐天空の郷の断面を電子顕微鏡で見ると霜降りの様な綺麗な網目構造を見る事が出来ます。
この網目は、デンプンが糊化して出来た「ねば」の部分で、この網目が発達しているほど「おいしいお米」であると言われている。霜降りが出来るためには、「寒暖の差」と「ミネラルを多く含んだ保水力のある田んぼ」が 必要で、天空の郷の生産地は、まさにその条件が揃った米どころとなっている。

健康・環境へのこだわり

生産者は全員エコファーマー(高知県認定)を取得しています。農薬や化学肥料を控えた特別栽培米(高知県地域比5割減)を栽培している。 

豊かな水田環境を継承するために、環境保全にも積極的に取り組んでいる。

世界一の米を作るという生産者の情熱と努力

お互いに栽培履歴や食味計の診断結果、肥料設計などを見比べて、品質の向上に努めている。

全生産農家は、先人が残した環境をより良い形で後継者に繋ぎたいと県が認定するエコファーマー(土づくりや減化学肥料、減農薬など環境に配慮した農業者)を取得し、環境に配慮した農業を推進している。

 さて、食べた感想であるが・・・

少し硬めに炊き上がった。
炊きあがったご飯がツヤツヤしていて、粒がテカテカ光っていて、心地よい香りが、ほのかに甘さを感じる。
口の内にお米を運んで、噛んでいくと、お米の一粒一粒がしっかり感じられ、噛むほどに歯ごたえがあり、程よい甘みがまろやかというより、“旨味”を感じる味わいだった。

粒が大きくもなく、小さくもなく、まさしく“粒揃い”であり、食感は、粘り強くはなく、でも、ぱさぱさもしてなくて、これも、程良いさっぱり感が感じられた。濃厚でコクのある方向ではなく、何度食べても飽きの来ないバランスのとてもいいお米だと感じた。

一言で言うと“旨味を感じるバランスの良いお米”である。

付け加えると、冷めても、更に旨味を感じて、適度な粘りとしっかりとした噛み心地で、これは、やはり、高知県室戸の海洋深層水のにがりを散布することにより、マグネシウムの含有量が増え、甘みと旨味の豊かな米が作り出されているからだと思った次第である。

参照
財団法人本山町農業公社HP
高知まるごとネット 他

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