四季を通じて低温で安定

深層水の良さって何?

深層水の良さって何?四季を通じて低温で安定

 水深が200メートルくらいまでの表層では、太陽光、気温、水温が異なる海水などの影響を受けて、海水の温度が大きく変化します。しかし、これより深いところでは太陽の光が届かないため、水温に影響はありません。しかも、表層と深層の間には、水深とともに水温が低下する「水温躍層」というバリア層があるため、互いが混ざり合うことはなく、その結果、深層水は年間を通して低温で安定しています。

 室戸岬周辺の表層水の水温を見てみると、16~28度の間で季節ごとに変化が見られますが、深層水の場合は年間を通して10~12度と常に低温で安定しています。


低温安定性

http://www.pref.kochi.lg.jp/
高知県商工政策課 海洋深層水推進室ホームページより

 こうした特性は熱エネルギーとして活用できる可能性があり、ハワイでは1970年代から発電に生かす研究が進められてきました。また室戸市では、冷房設備などにも利用されています。そのほか、深海性の生物や低水温を好む魚の養殖にも適しているなど、漁業分野での活用も期待されています。

 

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