鮮度を保つ鍵は海洋深層水?
東北の名産地がPRを繰り広げる「さんま祭り」。
2009年は第3の都市が参戦する事で話題だった。
古典落語「目黒のさんま」にちなみ、毎年、目黒駅の近くで開催される2つの「さんま祭り」。14年前から始まった「目黒のさんま祭」では、宮城・気仙沼産のサンマが振る舞われれた。祭りでは、気仙沼の大漁旗がはためく中、5,000匹のサンマが焼かれた。
一方、同じ14年前から始まった「目黒のさんま祭り」の主役は、岩手・宮古産のサンマ。サンマ6,000匹を海洋深層水を使った氷で冷やし、新鮮さをアピールした。人気イベントへの参加で知名度がアップし、PR効果は抜群だという。そして、2009年は第3の都市が名乗りを上げた。それは、岩手・大船渡市で、祭りが行われるのは東京タワー。高さ333メートルにちなんで、3,333匹のサンマの塩焼きが提供された。
さて、この海洋深層水の氷はどんなものだろう?
魚の獲得時から市場までの鮮度保持は、その後の魚の鮮度を左右する非常に重要な部分である。しかし、現在一般に用いられている真水氷が溶けることによって海水の塩分濃度が低下し、魚の表面が変色・色落ちしてしまう。また、魚の目が白く濁ってしまうという問題点がある。
また、海水の氷点が真水の氷点よりも低いので、より一層低温状態を保持することができ、魚を捕獲直後に絞めて失心状態または急死させることができ、長時間鮮度を保持することができる。このように魚の鮮度保持のためには、海水氷が非常に適していると思われる。
特に、海洋深層水を用いれば、表層海水に比べて低温なので製氷にあたり省エネルギー化ができ、また、清浄なので、細菌が少なく、衛生的にも良好な氷が製造できる。
「目黒のサンマ」も美味しいのがうなずける!!
上記は高知工科大学 大学院 工学研究科 基盤工学専攻 服部 浩章氏の研究で
ネット上で見る事が出来る。ご参考に・・・。