室戸海洋深層水仕込みの日本酒を造る土佐鶴がまた金賞を受賞!

高知県・土佐 土佐鶴は全国最多となる通算45回目の金賞を受賞。平成30年5月8・9日に決まりました。土佐が生んだ日本の名醸として、さらにその評価を高めました。日本の優秀銘柄が競う全国新酒鑑評会は独立行政法人酒類総合研究所において厳しい審査を経て決定します。

 
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全国新酒鑑評会は、現在の独立行政法人酒類総合研究所の前身である大蔵省醸造試験所が明治44年(1911)に始めた全国規模で開催される唯一の酒の品評会です。以来約一世紀、全国から出品された清酒を調査、研究することにより、製造技術と酒質の現状及び動向を明らかにし、清酒の品質向上に資することを目的に毎年開催されています。審査は一次審査にあたる予審、二次審査にあたる決審があり、審査の結果、優秀と認められたお酒に「入賞」が、決審において特に優秀と認められたお酒に「金賞」が授与されます。
 
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土佐鶴は、パリの高級食料品店「フォション」が扱う唯一の日本酒だが、ワイン・スピリッツ支配人ピエール・デルメール氏は「酒をいろいろ試した結果、繊細な味と香りが抜きんでていてワインと同じように楽しめるのがこれでした。飲むなら冷やでしょう。わが家は、くつろいだ時のために必ず一本冷やしてありますが、口に含むと静かで知的な気分がして、いつも禅寺の庭を思い浮かべるのです」と語る。(朝日新聞掲載記事)

 

 


 
実は、この土佐鶴、今回、金賞を受賞した「大吟醸原酒 天平」以外にも、昨年、とんでもない賞を受賞している。
 
その銘柄は「土佐鶴 アジュール」室戸海洋深層水仕込みの清酒である。
 

 

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2017年8月2017年8月1日・2日 ハワイ・コンベンションセンター (ホノルル市)
全米日本酒歓評会において<吟醸部門>出品総数:381点 でグランプリを受賞。
 
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土佐鶴酒造の吟醸酒アジュールは滑らかで繊細で、とても飲みやすく、そのきめ細やかさは口の肥えた愛飲家を満足させる吟醸酒と評判に!
 
熟した白桃や洋梨、ミルキーな白玉の様な吟醸香を持ち、リッチで気品に溢れていて、口に含むと豊かでふくよかな口当たりの後、深海に通じる様な芯のある華やかな酸味が特徴。
 
ミネラル豊かな海洋深層水で仕込み、伝統の醸造技術を駆使して造った健康志向の吟醸酒。
 
今までには無かったモダンなライススタイルに似合う、新しい感覚のお酒で、アジュールの湧き上がってくるような雰囲気を反映させる流麗かつモダンでシンプル、さらに手作りの質感を伝えるボトル。その柔らかな曲線は、ガラス職人達が好んで使う溶けたガラスの流れるようなフォルム。和食はもちろん幅広いジャンルの料理によく合うと・・・。
 
ボトルデザインは、ロンドン在住のデザイナー アレスレア ダンカン氏がデザイン!
 
スッキリと飲まれたい方は冷蔵庫で冷やして飲むのもお奨めとのこと。
専用バック付きでとってもオシャレで、贈り物にしてもセンスが光りますね!
 

土佐鶴と室戸海洋深層水

 
室戸海洋深層水の取水地・室戸岬から、車で約30分という絶好のロケーションは、土佐鶴の独自の深層水研究を大きく進展させたそうだ。
 
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土佐鶴はまず、海洋深層水の持つ高い熟成度やその清浄さに注目し、ゆずリキュールの味わいについての研究をスタートさせ、爽快さが好評の自社焼酎に、地元土佐東部の特産品である「ゆず」、そして「はちみつ」を主原料に、海洋深層水の原水と脱塩水(逆浸透膜処理水)のミネラル量に注意しながら、それらの組み合わせを少しずつ変化させて試作し、きき酒を繰り返し、まるでジグソー・パズルのような研究を繰り返す中で、ようやく満足のゆく「味わい深くまろやかな」製品の開発に成功。
 
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次に行ったのが本格焼酎への活用で、これまで培ってきた技術に海洋深層水をどのように融合させるか、そんな中で、メインテーマとしたのが深層水の発酵促進効果を活かす「低温発酵方式」と「その方式に適正の高い焼酎酵母の育種」だったそう。塩濃度を様々に調整した仕込水を使い品温を変えて発酵試験を繰り返すととともに、深層水を添加した培養試験で焼酎香気製成能の高い酵母を選択しまし、開始して約2年、基礎実験からパイロットスケール試
験を繰り返し、ようやく求める香りの"焼酎モロミ"にたどり着くことができたそうである。蒸留方法にも一部手直しを加え、さらに香りの芳醇さを損なわずに豊かなコクを引き出す脱塩水での割水テストを終え、ようやく新世紀を切り開く焼酎「龍馬の海援隊」を商品化し、柑橘系との相性が抜群との声も多く、販売地域の広がりとともに、皆様から高い評価が寄せられているとのこと。
 
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海洋深層水の応用面で、最も注目したのはやはり清酒醸造。しかし、土佐鶴にとって清酒は二百年以上の技術背景があるため特別な慎重さが必要で、一般には海洋深層水を単純に仕込水として使ったものが多いが、土佐鶴は特に清酒酵母への効果に注目。すなわち、海洋深層水は太古より生命を育んできた水なので、酵母の生理活性にも良い影響を及ぼすのではないかとの視点。
これまでの土佐鶴の研究により、海洋深層水を培養や仕込みに使うとモロミの泡の高さが増して醗酵が進み、その酵母の本来持つ特性が十分発揮される確率が高まることがわか、また、できあがった酒質も、味、香りともに品質設計に沿うものであり、完成度の高いものについては順次商品化していっている。より美味しいお酒を造りたい。その願いを叶える一つの手段として「海洋深層水」を捉え、これからも実質本意でその様々な可能性を広げているそうである。
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