海洋深層水を使った豆腐を製造するタナカショク(高知市)は、2018年4月に高知市の本社工場を建て替え、4月中に新工場の完成、稼働開始を予定する。おつまみ用に開発した豆腐加工品の製造を始めるが、常温で長期間保存が可能で、手軽に食べられる新ジャンルのおつまみとして販路を広げる予定。国内だけでなく、健康志向を背景に肉や乳製品の代替として大豆製品への注目が高まっている海外でも市場を開拓するという事である。
榎本孝明のCMでもお馴染みのタナカショクだが、1996年9月に室戸海洋深層水を使った商品開発に着手、翌年5月には深層水を使った、もめん豆腐と絹ごし豆腐を同時に発売し、 同時に製法特許を出願。全国紙やテレビ、ラジオ番組で取り上げられる等、大変注目され、1999年には製品・製法特許を取得し、 以後、「深層水豆腐といえば、タナカショク」と知名度も高い。また、高知工科大学の連携研究センターと共同で海洋深層水を使った様々な商品開発の可能性を探る取り組みも行っていた。
発売以来のロングセラー、タナカショクの代名詞的お豆腐が「海洋深層水豆腐」
販売開始から変わらぬ味で愛され続けて13年。海洋深層水のミネラルや塩分が引き出したとうふ本来の風味・甘味が生きていて、海水深層水は水の分が大変細かく、豆腐のタンパク質と決めの細かい細胞で組織される為、普通のとうふのように水が出にくく、このため、火を通してもスになりにくいので煮込み料理などでもおいしさを失いにくいので、人気が高い。