海洋深層水利用の廃校水族館が大好評!

高知県室戸市の「むろと廃校水族館」


何と開館半年で10万人来場を昨年10月に突破した太平洋を望む高知県室戸市の小学校の廃校を再利用した「むろと廃校水族館」。

この「深層水ってすごい」でもオープン情報は既報であるが、この「むろと廃校水族館」は、教室や廊下に水槽が並び、プールではウミガメが遊泳。開館からほぼ半年の2018年10月30日までに、来館者が10万人を突破するほどの人気ぶり。

2018年11月1日には社会や文化など様々な分野で業績を上げた高知県内の個人・団体を表彰する「龍馬賞」に選ばれた。

過疎地のかつての学びやは、にぎわいを取り戻し、家族連れやカップルの笑顔であふれている。




この水族館ではウミガメ以外にも50種類1,000匹以上の魚や海の生き物が展示されているのだが、その多くは室戸近海で漁をしている漁師さんによって持ち込まれたものだ。

市などが約5億円を投じ、12年前に廃校となった3階建て校舎を生まれ変わらせた。
受付から階段を上ると長い廊下が延び、ずらりと並ぶ水槽では、タイやウツボが顔をのぞかせる。
手洗い場はナマコやヒトデを直接触れる人気スポット。


学校の手洗い場を再利用して作られた「タッチプール」で遊ぶ子ども。ナマコやヒトデ、巻き貝などを触って楽しめる


館内に色濃く残る学校の面影も評判を呼んでいる。
教室に小さな机と椅子が並び、理科室には人体模型や魚のホルマリン漬けもあり、図書室で読書したり、ピアノを弾いたりして過ごす人の姿も。


学校の屋外25mプールを再利用した水槽で泳ぐウミガメ


駅も高速道路もない自治体に造る水族館には当初、「どうせ誰も来やしない」と住民の冷ややかな声が上がったそうだが、、若月元樹館長(43)が市議会の反対を押し切って開館にこぎ着けた。廃校は多くの地方が抱える課題だが、若月館長は「名称に含めれば廃校利用が一目瞭然で、注目が集まる」と。




海洋深層水とともに汲み上げられてきた「オオグソクムシ」もキモ可愛いと人気である。




市が見込んだ年間約4万人を大幅に上回る集客を実現し、廃校活用の成功例として全国から注目を集めるまでになった。地域への波及効果も大きく、道の駅「キラメッセ室戸」の女性従業員は「水族館のお土産を持った家族連れが増えた。本当にありがたい」と語る。

若月館長は「室戸に遊びに来たり、里帰りしたりするきっかけになれたら」と手応えを感じている。

年末年始はライトアップも行った。



「むろと廃校水族館」HP、時事通信社、高知新聞など参照



むろと廃校水族館
住所:高知県室戸市室戸岬町533番地2
営業時間:9:00~18:00(4月~9月)/9:00~17:00(10月~3月)
料金:(一般)大人600円、子ども300円/(室戸市民)大人550円、子ども250円
電話/FAX:0887-22-0815

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