HOME » 深層水関連情報 » 海洋深層水で便秘解消 高知大など効果確認

深層水関連情報

チェック

深層水関連情報海洋深層水で便秘解消 高知大など効果確認

170621_01.jpg

高知県や高知大医学部などは高知県室戸沖で採取される室戸海洋深層水が身体に及ぼす健康効果についての研究成果を発表したが、これは、2014年度に採択された厚生労働省の「戦略産業雇用創造プロジェクト」の取り組みの一つで、高知県をはじめ、高知大学医学部・室戸市・高知海洋深層水企業クラブ・室戸市民など"オール高知の旗のもと、産学官民で連携"して、2014年から3年にわたり、高知県が高知大学に委託して臨床試験を行ってきて、その臨床試験の結果で、「海洋深層水の長期飲用は腸内環境の改善を促し、便秘解消の効果などがある」と5月22日に報告があった。

 臨床試験は、室戸市民95人の協力を得て行われ、市販の室戸海洋深層水(硬度1000)を毎日1リットル、3カ月間続けて飲んだ人49人と、普通のミネラルウオーター1リットルを3カ月飲み続けた46人を比較。どちらを飲んでいるかは本人に伝えていない試験である。

 それぞれの飲用者にアンケートを取り、便秘改善などの効果について、ミネラルウォーターの飲用者が60%に対し、海洋深層水の飲用者は94%が実感をしていた。

 尿や便を採取して調べると、大腸がんや糖尿病予防などに効果があるとされる「短鎖脂肪酸」の量が、海洋深層水を飲み続けた人はミネラルウオーターに比べ、便秘などの自覚症状改善に効果があった。また、肥満や糖尿病の予防に効果があるとされる「短鎖脂肪酸」や抗がん作用やメタボリックシンドロームなどに効果があり、抗酸化作用、抗炎症作用が期待されるイソフラボンの一種「エクオール」も、ミネラルウォーターを摂取したグループより、海洋深層水を摂取したグループの方が1・6倍増えていたという。

 今回の臨床研究の成果を受け、県は今後、海洋深層水を使った新商品の開発をするなどして販路拡大を目指していくという。

170621_02.jpg

毎日新聞2017523日 地方版より抜粋  海洋深層水の効果を発表する竹内講師

実験を担当した高知大医学部の竹内啓晃講師は「海洋深層水を長期間飲むと健康増進に効果があることが分かった。薬ではないので、副作用もない。たくさんの人に続けてほしい」と話す。

 高知県はこの成果を元に、海洋深層水をPRし、新たな地産外商につなげていき、室戸海洋深層水の更なる利活用の促進と、室戸海洋深層水由来飲料水の飲用による"生活の質"向上を提案したいとの事。

※今回の臨床試験で使用した海洋深層水とは、原水ではなく、室戸海洋深層水由来飲料水(硬度1000)のこと。

170621_03.png

総有機酸量(短鎖脂肪酸)の変動(平均)


170621_04.png

飲用前後の尿中イソフラボン量の変動(平均)


〇検証方法
本研究では、室戸海洋深層水の飲用継続により、人の腸内環境がどのように変化するのかを調査するため、日本で初めて海洋深層水の取水が行われた高知県室戸市で、市民の協力を得て実際に検証。室戸市民95人をランダムに、深層水を飲むA(49)とミネラルウォーターを飲むB(46)に分割し、3ヶ月間の飲用試験を行った。試験に協力した人には、深層水とミネラルウォーターのどちらを飲んでいるか分からない様にしている。


〇短鎖脂肪酸/エクオールともに深層水飲用群に効果が見られる結果に。

このデータをもとに2群間の比較解析を行ったところ、ミネラルウォーターを飲用したB群と比較して、深層水飲料を飲用したA群ではヒトの健康と密接に関わる効果があると言われている「短鎖脂肪酸」の産生量の変化に23%もの差があり、且つ健康や美容に欠かせない「エクオール」の変化量は1.6倍増加していることが判った。
海洋深層水を長期間飲用することで、海洋深層水に含まれるミネラルの一部が、腸の中に住む細菌たちのエネルギー源となり、腸内が活性化され、腸内環境の改善へと繋がったためと考えられる。


「短鎖脂肪酸」と「エクオール」がヒトの身体に与える影響は大きく、海洋深層水には、腸内環境の改善のみならず、生活習慣病の予防など、生活の質そのものを向上させるパワーが秘められていると言える。


〇「短鎖脂肪酸」とは

短鎖脂肪酸を摂取するためのサプリメントが市販され、テレビで特集が組まれるなど、近年非常に注目されている物質。腸内フローラ(腸の中に住む細菌たちの生態系のこと)や腸内環境といった言葉とともに目にすることが多くなっている。
短鎖脂肪酸には、腸内環境の改善をはじめ、大腸がん等の予防、肥満の予防、糖尿病の予防、食欲の抑制、中枢・神経疾患の予防、感染制御、免疫機能の調節といったヒトの健康と密接に関わる様々な効果があると言われている。


〇「エクオール」とは
豆腐や納豆などの大豆製品に多く含まれるイソフラボン類のダイゼインという成分が腸内環境(細菌)で代謝され産生され、日本人の30-40%程度しか産生できていない。産生できるヒトでもその量は十分ではない。エクオールは女性の健康や美容のために欠かせない成分としても知られている。エクオールには、抗がん作用、抗酸化作用、メタボリックシンドローム(高血圧、脂質異常、高血糖)の予防、肥満の予防、更年期障害の緩和などの効果があると言われている。


〇臨床試験のポイントと今後の展開
・海洋深層水の長期飲用が「腸内環境」に対してどのように作用するのかを調べた、日本で初めての研究
3ヶ月間の長期飲用試験を行うため、100名近くの室戸市民が協力
・高知海洋深層水企業クラブ、高知大学医学部、高知県、室戸市、室戸市民と「産学官民」で連携した、オール高知での取組
・今回の臨床試験で得られた成果を活用し、平成29年度から新たな臨床試験がスタート


〇海洋深層水とは
太陽の光が届かない深海を流れている水のこと。有機物や環境汚染物質などが少なく、清浄性に優れています。海水の表層付近では植物性プランクトンの活動が活発で、光合成のため多くのミネラルが消費されていますが、太陽の光が届かない深海では植物性プランクトンの活動が見られないため、海洋深層水には多くのミネラルが含まれています。

〇「室戸海洋深層水機能性評価事業」について
高知県が平成26年度に採択を受けた、厚生労働省の「戦略産業雇用創造プロジェクト」による取組の一つ。下記の3つのテーマで研究を実施。

・検査部「腸管免疫への効果の検証」

・薬剤部「室戸海洋深層水の物質特性と免疫機能効果の検証」

・婦人科「卵巣がん治療後の免疫パラメーター変動と再発率の関連性の検証」


170621_05.jpg
室戸海洋深層水キャラクター(深ちゃん)


MENU