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白内障発症遅延?海洋深層水より調整した高ミネラル飲料による遺伝性白内障ラットSCRの白内障発症遅延効果

 遺伝性白内障ラットSCRを用いた実験において、「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」の摂取が白内障の発症を遅延させることを赤穂化成株式会社が確認し、その結果が第42回日本白内障学会で発表されました。なお、この研究結果は2002年11月に深層水利用研究会で発表された研究成果に加えて、新たに分かったものです。
 今回、室戸海洋深層水100%飲料に多く含まれるマグネシウムの働きに着眼し、その飲用が白内障発症へ及ぼす影響について、近畿大学薬学部、東京都老人総合研究所、赤穂化成株式会社の共同で実験が行われました。
 遺伝性白内障ラットSCRを用い、精製水と室戸海洋深層水100%飲料を飲用させた結果、標準食と精製水を飲用した場合に比べ、標準食と室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)を飲用した場合の方が、白内障の発症が2週間以上遅延していることが確認されました。この白内障発症遅延のメカニズムは、多量にマグネシウムイオンを含む室戸海洋深層水100%飲料を摂取することでマグネシウムが効率よく体内に吸収され、そのマグネシウムによる水晶体上皮細胞保護作用による可能性が高いことがわかりました。
 老人性の白内障は、誰にでも起こりうる老化の一つとされており、この疾病にかかって視力に障害が出た場合は、外科手術によって眼内レンズを交換するしか方法はありません。 
 現在、白内障発症の主因は、水晶体中へのカルシウムイオンの多量の流入と考えられています。細胞内のカルシウム量は細胞膜に存在するCa-ATPアーゼにより制御されており、細胞内カルシウムの汲み出しにATP(アデノシン三リン酸)とマグネシウムを必要とします。室戸海洋深層水100%飲料は、良質なミネラル源といわれる海洋深層水から調製したもので、ミネラル成分を豊富に含み、中でもマグネシウムを多く含んでいます。

「海洋深層水より調整した高ミネラル飲料中のマグネシウム及びカルシウム含量の遺伝性白内障ラットSCRの白内障発症遅延効果への影響」

■研究員

伊藤吉將・長井紀章(近畿大学薬学部)
朱宮正剛・猪股光司(東京都老人総合研究所)
太井秀行・端口佳宏・中川光司・中島 宏(赤穂化成 技術開発部)

■目的

遺伝性白内障ラットSCRに高ミネラル飲料を飲水させることにより、体内マグネシウム濃度を上昇させ、白内障発症の遅延が可能かどうかを検証する。

■実験方法

・実証試験実施期間・・・・2002年5月~2003年6月
・遺伝性白内障ラットSCRに飲水として、精製水(Elix,Millipore社)と室戸海洋深層水100%飲料、硬度250、1000、1500、5000を使用。
・白内障の進行観察は、前眼部画像解析装置EAS-1000を使用。
・マグネシウムの腸管吸収には小腸ループ法を使用。

■研究結果

・室戸海洋深層水100%飲料の腸管吸収実験の結果、硬度5000及び1000は、ほぼ同等のMg2+(マグネシウムイオン)の吸収を示した。
・硬度1000に硬度5000と同等のカルシウムを添加した場合、Mg2+の吸収は大きく抑制された。
・標準食と硬度1000を与えた群は、標準食と精製水を与えた群と比較し、白内障発症が2週間以上遅延していた。
・硬度5000を飲水させた群の発症時期は標準食群との差が認められなかった。
・標準食の1/10のMg(マグネシウム)を含有する食餌を与えた群では、標準食群より1週間早く白内障が発症した。これに硬度1000を飲水させた群は、白内障の発症時期が標準食群と同等にまで回復した。

■結論(今回新たに判明したこと)

①室戸海洋深層水100%飲料中のカルシウムイオン含量が高くなると腸管からのMg2+(マグネシウムイオン)の吸収速度が低下することが判明した。
②IFNγ及びLPS刺激による水晶体上皮細胞のiNOS誘導はMg2+濃度を通常の2.5倍に上昇させたとき完全に抑制された。
・IFNγとLPSは、水晶体上皮細胞から白内障発症の原因物質と考えられるNO(一酸化窒素)の産生を促す物質です。
・iNOSは、NOを産生する酵素です。
③SCRに対する室戸海洋深層水100%飲料の白内障発症遅延効果は、含有するMg2+による水晶体上皮細胞の保護作用によるものと考えられる。


□資料提供:赤穂化成株式会社
・発表日:2003年6月27日
・発表会名:第42回日本白内障学会
・発表者:赤穂化成株式会社

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