海洋深層水より調整した高ミネラル飲料が脂質吸収と血液流動性に及ぼす影響

脂質代謝改善!!海洋深層水より調整した高ミネラル飲料が脂質吸収と血液流動性に及ぼす影響


 海洋深層水から調整した高ミネラル飲料「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」の摂取が血中のカイロミクロン量の上昇を抑制し、血液流動性も改善する効果を赤穂化成株式会社が確認し、日本補完代替医療学会において発表されました。
 最近の国民栄養調査の結果からも見て分かるように、食生活の欧米化が進む中、私たちの食生活は脂質過多な傾向にあります。このことは生活習慣病の一次指標である"肥満"が誰にでも起こりうることを示しています。
 一般的に食事を摂ると、食品に含まれる脂質(中性脂肪、コレステロール)は小腸より吸収され、カイロミクロンとなり血液を介して末梢組織に輸送、利用されます。このカイロミクロンは、エネルギー源の脂肪酸を供給するリポタンパクですが、必要以上に存在すると脂肪の蓄積(肥満)につながると考えられています。
 研究は海洋深層水に含まれるミネラルの働きに着眼したもので、この発表によると、実験的高脂肪食を摂った後(0~5時間)には、通常(水道水を食事中に飲用した場合)食後血中のカイロミクロン濃度が増加するのに対して、「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」を食事中に飲用することによって、食後血中カイロミクロン濃度の上昇を水道水飲用時と比べて約40%抑えることが確認されています(20~30代男性6人のデータより)。
 また、この時の血液流動性も測定すると、「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」を飲用することによって、水道水飲用時と比較して、約8%改善される事が確認されました。
 これらの結果より、「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」を私たちの普段の食生活に取り入れることは、食後の血中カイロミクロンの上昇を抑え、末梢組織での脂肪酸の蓄積予防、肥満の予防につながる可能性が考えられます。さらに肥満をリスクファクターとする生活習慣病の予防も期待できます。

■研究員

  端口佳宏、太井秀行、中川光司、渡辺康光 (赤穂化成株式会社 技術開発部)
  野崎 豊(ノザキクリニック)
  菊池 佑二(独立行政法人 食品総合研究所マイクロチャネルアレイ工学チーム)

■研究内容

 研究期間・・・・2000年~2002年
 サンプル・・・・ 男性:9名、平均年齢=35歳
 女性:5名、平均年齢=23歳 (計14名)
 サンプル飲料
A)・・・水道水
B)・・・「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」
  海洋深層水より調整した高ミネラル飲料
  含有成分:マグネシウム(200㎎/l)、カルシウム(71㎎/l)
    ナトリウム(74mg/l)、カリウム(69㎎/l)
 研究方法・・・高脂肪食(カップラーメン+ラード5g、おにぎり180g)と同時に250mlの水を飲用する。同じ作業を異なる日に2回繰り返し、1日目はサンプルA:水道水を飲用。
2日目はサンプルB:「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」を飲用。
摂取前と摂取1、2、5時間後に採血を行い、血清脂質を測定する。
摂取2時間後の血液通過時間をMC-FANで測定する。
データの有意差判定は、対応のあるt検定で行い、p<0.05を有意とする。

■研究結果

<脂質吸収への影響>
1-a)高脂肪食の摂取時、高ミネラル飲料の飲用によりカイロミクロン(CM)の上昇を抑制、同時にレムナント様リポタンパク(RLP※1)の上昇の抑制が確認された。
1-b)特に20~30代の男性において、CM、RLPともに2時間後に上昇の抑制が確認された(p<0.05)。高脂肪食と同時に高ミネラル飲料を飲用することで、CMとRLPの上昇を抑制したことより、高ミネラル飲料は抗肥満作用を示すことが示唆された。
2 血液通過時間は、水道水飲用群で3.45%、高ミネラル飲料飲用で11.57%の短縮が認められた。高脂肪食摂取後のCMが高値であっても、以前に報告してきた高ミネラル飲料の短期、ならびに長期飲用の場合と同様に血液流動性の改善効果が確認された。
  
※1:RLP......カイロミクロンは、血中のリパーゼで分解されて脂肪酸になった状態で各組織に運ばれ利用されるが、リパーゼで分解されなかった残りのリポタンパクを指す。RLPはマクロファージに容易に貪食され、泡沫化し、動脈硬化・初期病変を形成する事が報告されています。

顕微鏡観察(食事前と食事後の血液の状況) 

26_R_R.jpg

血液検査

27_R_R.jpg

<血液流動性への影響>
 研究では、高脂肪食が血液流動性に及ぼす影響、また高脂肪食の摂取時に「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」飲用が血液流動性に及ぼす影響についても調べました。
 その結果は、高脂肪食を摂取しても「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」を飲用した場合、血液流動性は良くなることが分かりました(水道水では効果は見られませんでした)。
 現代人の血液は、粘性が高い傾向にあります。血液の粘性が高くなると、高血圧・動脈硬化等の循環器系疾患を引き起こす可能性が高くなります。「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」に含まれるミネラルは、血液の粘性を低下させ、血液をサラサラにする傾向があることが確認されています。

(血流が悪い状態)    (「室戸海洋深層水100%飲料(硬度1000)」飲用後の血流)

28_R_R.jpg

 29_R_R.jpg 

□資料提供:赤穂化成株式会社
・発表日:2002年11月10日
・発表会名:第5回日本補完代替医療学会
・発表者:赤穂化成株式会社

MENU

 

PAGE TOP