農業への利用

 

どんなものに活用されてるの?

どんなものに活用されてるの?農業への利用

 豊富なミネラル分と、低温性で、海洋深層水は農業でも利用されています。

 肥料に海洋深層水のミネラル分を濃縮した液を与えたトマトは、収穫はじめの時期から糖度が高く、実のしまりも色もよくなったといいます。また、安定して10度前後の低温を保つことから、熱帯にある地域では栽培施設の冷房源にも役立てられています。

 ハワイや沖縄では、低温性に注目し農業に応用されています。冷水管に結露する結露水を、かんがい用に利用し、温帯性の野菜の栽培に取り組んできました。これはエネルギー利用の面からみても低コストですみます。イチゴやレタス、アスパラなど、これまで熱帯の地域では栽培に向かなかったような農作物が収穫されています。

 そのほか、椎茸、エノキなどの菌床栽培やカイワレ大根での海洋深層水利用も行われています。海洋深層水の脱塩水で育てたカイワレは茎が太く、シャキシャキした食感が好評です。

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魚介類の促成

 

どんなものに活用されてるの?

どんなものに活用されてるの?魚介類の促成

 海洋深層水は、病原微細生物を持っていないので、清浄で低温が保たれる環境の中で魚介類の養殖ができます。しかも、水温調節がしやすいために、成長が鈍化することなく通常よりも早く、魚介類が成熟するという結果も出ました。

 ヒラメでは、良質で病原性のない受精卵が得られ、放流種苗生産用として水産関係機関へ事業用として提供することができるまでになりました。メダイ、トラフグ、キンメダイなど高級魚の飼育、成熟試験も実施していますが、温度管理、魚類の成熟がコントロールしやすく、利用価値も期待されています。そのほか、海洋深層水を用いて非常に小さな藻類を連続培養し、その海藻類でカキ、アワビ類を飼育する試験も行われています。

 また、研究所の利用水が流れる地点周辺は、テングサをはじめ、様々な海藻が生い茂り、ウニ、カニなどの生物も多く見られていることから、深層水による沿岸海域の肥沃化の可能性が見いだされています。海洋深層水が漁業の生産性の向上にも役立つ日も近いかもしれません。

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海藻の培養

 

どんなものに活用されてるの?

どんなものに活用されてるの?海藻の培養

 海洋深層水は、従来難しいとされていたワカメなどの大型藻類の培養技術も可能にしています。海洋深層水のもつ低温安定性は、水温が高くなる夏場でも、培養生物への影響を最小限にとどめることができるからです。

 例えば、深層水を用いたことでアオノリが海面の養殖より2~5倍の速さで生産されたり、暖かい海では育成できなかったマコンブが海洋深層水の陸上水槽で正常に生育できるなどの成果を得ています。特に、海洋深層水で培養したマコンブは、海洋表層水で培養したものよりも、タンパク質が2.5倍に増加。旨味成分であるグルタミン酸やアルギン酸の比率が多いという結果も報告されました。

 この技術を活用することによって、人間の体に有益な成分を含んでいる海藻を早く、安定的に育てることができます。将来、光や温度などを最適に制御した海藻培養工場などで、需要の高い海洋生物を大量養殖することもできるでしょう。

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医療への利用 タラソテラピー

 

どんなものに活用されてるの?

どんなものに活用されてるの?医療への利用 タラソテラピー

 タラソテラピーとは、ギリシャ語の「タラサ:海」とフランス・ドイツ語の「セラピー:治療」を合わせた言葉で、「海洋療法」を意味します。

 フランス医学アカデミーが「海洋性気候の中で海水、海藻、海泥を用いて行う治療」と定義しているように、海洋療法は自然の海洋環境がもたらす快適性や海洋生物などの資源を最大限活用した健康法です。日本では医学的治療法としては未公認ですが、リゾート施設などのリラクゼーションに取り入れられています。

 タラソテラピーに海洋深層水を使用した施設では、利用者から「疲れがとれた」「肩こりや腰痛が治った」などの評価がありました。医学的な効果についても、高血圧症の課題である拡張期血圧が降下する傾向が確認されています。また皮膚温を入浴前後で比較すると、海洋深層水が真水や海洋表層水よりも高く、温浴によるリラックス作用も優れているとの結果が出ています。

 一般的なタラソテラピーに海洋深層水を活用することで、より高く健康への効果が期待できるといえます。

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海洋深層水の活用紹介

 

どんなものに活用されてるの?

どんなものに活用されてるの?海洋深層水の活用紹介

 近年、あちこちで見かけるようになっている海洋深層水の商品。飲用水のほか、食品、加工品、アルコール、化粧品など、そのラインナップをみると、海洋深層水の活用範囲の広さに驚くことでしょう。これだけにとどまらず、医療、水産、農業、エネルギー利用まで、多岐にわたって海洋深層水の利用研究がされていることを知っていますか?

 豊富なミネラル分、清浄性、富栄養性といった海洋深層水の特性を産業にも生かそうという取り組みは、日本が先進国といわれています。
1980年代、高知県の取水施設に研究所が整備されたのを皮切りに、各取水地が大学や試験場と連携してさまざまな分野での応用が考えられてきました。その結果、

 ・人間の体へのリラックス効果があること
 ・藻類・魚介類の飼育に最適であること
 ・ミネラル分が農作物の品質を高め、低温性が熱帯での農業に役立つこと

などが報告されました。一部がすでに実用化、今後の研究成果によってさらに応用の裾野も広がっていくことが期待されます。

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