地球規模の大循環

深層水って何?

深層水って何?地球規模の大循環

海流には大きく分けて「表層循環」と「深層循環」があります。暖流や寒流などで知られる表層循環は、主に海面と風の摩擦運動によって起こるのですが、深海で起こる深層循環には、海水の温度と塩分濃度が深く関係しています。水温が高く、塩分濃度が薄ければ海水は軽くなり表層を流れますが、一方、水温が低く、塩分濃度が濃ければ海水は深層へと沈み込むというわけです。

北大西洋のグリーンランド沖で深層へと沈んだ海水は、北米・南米大陸に沿って海底を南下。南極付近で新たに沈み込んだ深層海水と合流し、さらに巨大な海流となります。そして、その一部はオーストラリア大陸の手前でインド洋へと分かれますが、本流はさらに時計回りに循環を続け、ニュージーランド南方から赤道を超えて北太平洋で上昇、ここで表層海流となります。ここまでの流れで約2000年かかると言われ、インドネシア沖を通って再び表層の流れに乗ったのち、大西洋へと北上していきます。

地球規模の大循環

MENU

 

PAGE TOP