深層水とは?

 

深層水って何?

深層水って何?深層水とは?

海洋深層水って何?

海洋深層水とは、水深200m以下の層にある海水のことです。
海水には二種類あります。
それは、水面に近い、浅い層にある表層の海水と、太陽の光の届かない深い層にある海水です。
 
この二種類の海水のうち、深いほうの層に流れている海水のことを海洋深層水と呼んでいます。
 
 

気の遠くなるような永い年月をかけて流れる海洋深層水

今、「深いほうに流れている海水」という言葉を使いました。
深層の海水は、表層の海水のように波が立たないことから、ずっと一定のまま動かないようなイメージがありますが、実は、ゆっくりと世界中の深層を流れているのです。
 
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表層から深層に下りてきた海水は、北大西洋のグリーンランド沖から、北米大陸、南米大陸に沿って南下し、南極付近で新たに深層の海水と合流します。ここで、さらに巨大な海流となります。そしてさらにニュージーランドの南方から赤道を超えて北太平洋へとたどり着きます。ここで深層水は上昇し、表層の海流となるのです。
 
こうしてゆっくりと世界の海の深層を循環しているのが、海洋深層水なのです。
ここまで流れつくのには、なんと約2000年の年月がかかるといわれています。
 
 

海洋深層水って何がすごいの?

海洋深層水は、ただの海水ではありません。
海の恵みともいうべき、すごい力を秘めているのです。
海水といっても、私たちが普段海水浴などで触れている海水とは違います。
この表層水とは環境も生息するものも異なるため、深層水には違った特徴があるのです。
 
 
海洋深層水の特徴として、次の4点が挙げられます。
 
1.無機栄養塩類が豊富に残っている
2.表層から沈降してきたミネラルが多種類、豊富に含まれている
3.汚染の心配がない、きれいで安全な水である
4.水温は四季を通じて低温で安定している
 
 
1.無機栄養塩類が豊富に残っている
海洋深層水の流れる深層には、太陽の光が届かないことから、植物プランクトンが生息できません。そのため、植物プランクトンが光合成に必要とする無機栄養塩が豊富に残っているのです。
 
無機栄養塩とは「チッ素、リン、ケイ酸」のことです。海洋深層水には、この無機栄養塩類が表層水の約5~10倍含まれているといわれています。
 
日本には、伊豆大島や高知県室戸岬周辺などに「湧昇(ゆうしょう)」という場所があります。
ここは、海洋深層水が自然に上まで上がってきている場所です。
漁業が盛んなのは、無機栄養塩類が豊富なことが理由です。
 
表層に上がってきた栄養分が豊富な海水においては、「植物プランクトン→動物プランクトン→小魚→大型の魚」という食物連鎖が盛んに行われます。
つまり、人間にとっては嬉しい、海の幸が豊富な場所というわけです。
 
 
2.表層から沈降してきたミネラルが多種類、豊富に含まれている
カルシウム、マグネシウムなどのミネラル(無機質)は、人間の体では作り出すことができないので、積極的に摂取する必要があります。
海洋深層水には、80種類以上のミネラル分がバランス良く含まれています。
その理由は、表層からさまざまな物質が沈降してきたことにあるといわれています。
 
 
3.汚染の心配がない、きれいで安全な水である
海洋深層水からは、病原菌や病原ウイルスが検出されず、環境ホルモンによる汚染もほとんどないといわれています。
表層水と違って、生活排水や産業排水などの汚染が届かない深層に位置する深層水ならではのメリットといえるでしょう。
 
ミネラルが豊富という点だけでなく、きれいで安全な点からも、飲み水や料理に使う水としてぴったりなのが、海洋深層水のすごい特徴の一つです。
 
 
4.水温は四季を通じて低温で安定している
太陽の光が届かない深層の水は、冷たいままの温度を保つことができます。
高知県の室戸岬周辺にある、374メートルの取水地点における海洋深層水の水温は、約9℃といわれています。
表層水の水温は約15℃~30℃で、東京都内における12月の水道水の平均水温は8.7℃。
つまり海洋深層水は、冬の東京の水道水くらいの冷んやり感が持続しているというわけです。
 
この低温性から、海洋深層水は、大規模な機材を冷やしたり、低温を好む養殖に役立てられたりとさまざまな方法で活用されています。
 
このように、栄養が豊富で数々の海の恵みをもたらしてくれたり、直接人間が栄養分にできるミネラルを提供してくれたり、漁業や他のあらゆる産業に役立てることができたりする点から、海洋深層水のすごさを垣間見ることができます。
 
 

日本全国で取水されている海洋深層水

現在、日本全国で海洋深層水が取水されています。
北海道の羅臼町(らうすちょう)、富山県の入善町と滑川市、神奈川県の三浦市、静岡県の焼津市、高知県の室戸市、沖縄県の久米島などがその代表的な取水地です。
 
また、高知県室戸市や沖縄県久米島には研究所もあり、海洋深層水活用のためにあらゆる研究が進められています。
 
 
 

エネルギー問題を解決するかもしれない海洋深層水

 
海洋深層水は低温で安定していると書きましたが、沖縄の久米島では、5度から7度くらいだそうです。
表層水は25度から30度で、この温度差を利用して発電をしようというのです。
 
表層水を蒸発させて、タービンを回転させ、海洋深層水で冷やしていくということで発電をさせるのです。
これを海洋温度差発電(OTEC)と呼びます。
海水を汲み上げるのに電気を使いますよね。これも、その発電の電力で補おうというものなのです。
 
太陽エネルギーを使う「海のソーラ発電」とも呼べるものです。
 
これからますますその有効性や活用方法が見出されていくことが予想される海洋深層水。
そのすごさは追求すれば切りがありません。
 

参考

https://www.womenjapan.com/pages/
health/shinsousui.html
https://www.pref.kochi.lg.jp/~sinsosui/
feature/feature.html#feature2
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/
water/w_info/s_kekka_topi03.html
http://deepsea-shop.jp/about_dsw.html
 
 

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海流には大きく分けて「表層循環」と「深層循環」があります。暖流や寒流などで知られる表層循環は、主に海面と風の摩擦運動によって起こるのですが、深海で起こる深層循環には、海水の温度と塩分濃度が深く関係しています。水温が高く、塩分濃度が薄ければ海水は軽くなり表層を流れますが、一方、水温が低く、塩分濃度が濃ければ海水は深層へと沈み込むというわけです。

北大西洋のグリーンランド沖で深層へと沈んだ海水は、北米・南米大陸に沿って海底を南下。南極付近で新たに沈み込んだ深層海水と合流し、さらに巨大な海流となります。そして、その一部はオーストラリア大陸の手前でインド洋へと分かれますが、本流はさらに時計回りに循環を続け、ニュージーランド南方から赤道を超えて北太平洋で上昇、ここで表層海流となります。ここまでの流れで約2000年かかると言われ、インドネシア沖を通って再び表層の流れに乗ったのち、大西洋へと北上していきます。

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