難波喬司副知事(左)県庁で
◆サバの水揚げ量が全国3位!焼津小川港はサバの水揚げ量が8割!
静岡県は、かつおだけじゃない、まぐろだけじゃない!
駿河湾小川魚市場に水揚げされた新鮮なサバと駿河湾海洋深層水のみで作り出した
津市小川(こがわ)地区地域水産業再生委員会が、農林水産省の「浜の活力再生プラン優良事例表彰」で水産庁長官賞を受賞した。
津市小川(こがわ)地区地域水産業再生委員会が、農林水産省の「浜の活力再生プラン優良事例表彰」で水産庁長官賞を受賞した。
海洋深層水で有名な駿河湾で水揚げされたサバを使った加工商品の開発に取り組む
商品開発を主導してきた大寺素子さん(36)ら関係者が十二日、県庁を訪れ、
難波喬司副知事に受賞を報告した。
再生委は、小川漁協を主体とする団体。小川港で水揚げされるサバの知名度向上を
図ろうと、2014年から加工商品の開発に取り組んできた。
図ろうと、2014年から加工商品の開発に取り組んできた。
これまでに開発したのは、駿河湾の深層水に漬けた真サバを蒸して開封後すぐに
食べられるようにした「さばチキン」や、地元の名酒「磯自慢」のかすを使った
「サバのかす漬け」など。
食べられるようにした「さばチキン」や、地元の名酒「磯自慢」のかすを使った
「サバのかす漬け」など。
商品開発の苦労
商品開発でポイントとなったのは、小川のサバにしかない美味しさだった。
小川のサバは、さっぱりとした味わいがあり、漁協内では定番の缶詰や〆サバ
などが開発案として挙がったが、小川サバの特有の味・食感を活かすためには
不十分であり、商品探しから何度も試作が重ねられた。
PRしたい商品の原料は、"新鮮な"サバであり、そのためには漁師の協力が
不可欠で、漁業者に対して商品開発の目的を説明し、活き締めしたサバを提供
してもらえるようにお願いした結果、暗い中で操業を行いながら、揺れる船の
上で活き締めするという過酷な状況下でも、商品用のサバの漁獲に向かって
もらえる協力が得られた。
商品開発はその後も続き、翌年、平成27年には地元の銘酒「磯自慢」の酒粕を
使用した「さば粕漬け」、また平成28年には、より手軽に食べられることを
重視し、加熱処理を施した「さばチキン」の販売を開始した。
さばチキンは、漁協の若手中心のプロジェクトチームで開発が進められ、魚が
健康に良いことを知りながらも、調理が面倒で遠ざけてしまっている女性層を
ターゲットにしたものだ。さばチキンの原料となるマサバは、冬に原料確保
できることから、効率も良く、年間販売目標は5,000個が掲げられる漁協の
メイン商品になっている。
小川地区地域水産業再生委員会の方針として、度衛生管理対策による付加価値
向上を挙げており、川魚市場内で駿河湾海洋深層水の使用を継続するとともに、
小川魚市場を改修し、高度衛生管理への対応を講じることにより取扱水産物の
品質向を図り、また、船上での施氷の改善によるサバの高鮮度維持に取り組んだ
結果が、この水産庁長官賞受賞に繋がったと言える。
向上を挙げており、川魚市場内で駿河湾海洋深層水の使用を継続するとともに、
小川魚市場を改修し、高度衛生管理への対応を講じることにより取扱水産物の
品質向を図り、また、船上での施氷の改善によるサバの高鮮度維持に取り組んだ
結果が、この水産庁長官賞受賞に繋がったと言える。
駿河湾(最深部は2,500mもある日本一深い湾)から取水した海洋深層水を特に
駿河湾深層水と呼んでおり、ここには起源の違う種類の海洋深層水が存在して
いて、静岡県では焼津市焼津新港内に水施設を整備し、水深397mから、黒潮系
の海洋深層水を取水 している。
平成13年9月から駿河湾深層水の供給を開始している。駿河湾深層水の用途と
しては、小川漁協をはじめ、静岡県水産技術研究所駿河湾深層水水産利用施設、
焼津漁協、アクアスやいづ、焼津市駿河湾深層水脱塩施設等に送水され、業務用
・家庭用として幅広く使われている。
ブランドマークはこれ・・。
これまでに、360を越える商品へ使用許諾されています。
平成16年4月には、脱塩施設に隣接して焼津市駿河湾深層水利用促進交流施設
「深層水ミュージアム」もオープン
「深層水ミュージアム」もオープン
深層水ミュージアムは、日本一深い駿河湾からもたらされる深層水の取水地で
ある焼津市として、小中学生や一般の皆さんに、駿河湾深層水に関する知識や
情報を普及、啓発、発信することによって、焼津市をPRするとともに、
「漁港と都市の共生・対流」を図ることを目的としている。
中日新聞プラス 小川漁業協同組合 小川地区地域水産業再生委員会HP等参照